『このピル合わないかも..』と思ったことはありませんか?
ピルを服用することで頭痛や吐き気、不正出血などの副作用は飲み始めに強く出る傾向があります。これは、ピルに含まれるホルモンの作用で、身体のホルモンバランスが強制的に変化しているためです。
今回は、『今服用してるピルが合わないかも?』と思ったときのピルの変更方法や、頭痛や吐き気が起こる原因について詳しく解説します。
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このページのもくじ
ピルが合わない?症状の原因と期間について

ピルを服用することで吐き気などの症状が強くでる場合があり、ピルの変更を検討する人も多いとのこと。ピルを変更することで症状が軽くなったという人も実際いますので、同じピルを無理に続ける必要はありません。
まずはピルの変更の前に、症状が起こる原因や期間、吐いてしまったときの対処法ついて解説します
ピルの飲みはじめは『つわり状態』に似ている
低用量ピルは女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれる混合ホルモン剤です。ピルを服用し始めることで、ピルに含まれるホルモンの作用によって体内のホルモンバランスが急激に変化しますので、ピルが体に合っていたとしても多少の副作用が出る場合があります。
ピル服用によるホルモンバランスの変化は『妊娠初期の状態』とよく似たホルモンバランスになります。そのため脳が妊娠していると認識し、排卵を抑制することで妊娠を防ぐとともに『つわりのような症状』が出る原因となっています。
つわりも個人差があるように、ピルによる副作用の症状も人によって異なります。全然、副作用が出ないよという人もいれば、吐き気が強く嘔吐してしまう人も。
ピルはホルモンバランスを変化させるため、どうしても『合う合わない』出てしまう薬で、それを理解して服用することも大切です。
ピルの副作用が続く期間とは?
ピルの副作用は特に飲みはじめに強く出ることが多く、それはピルのホルモンが体に馴染んでいないためです。
通常、ピルを服用してから日が浅い場合に、つわりのような症状や不正出血が起こっても1ヵ月~3ヵ月程度でピルのホルモンに体が馴染んでくることでおさまることがほとんどです。
ピルが合っていないと思っていても、服用を続ければ続けるほどその症状が徐々に軽くなっていくことがほとんど。症状が落ち着いてこれば、それ以上の副作用は起こりませんので安心して服用できます。
ピルを吐いてしまった時の対処法
低用量ピルは、含まれるホルモン量が比較的少ないため副作用は起こりにくいといわれていますが、つわりのような吐き気を体験する人は全体の10%~20%ほどいるといわれています。
そのため、飲んだ後に嘔吐してしまうトラブルが起こることも。『嘔吐してしまうと避妊効果がなくなるの?』『もう1錠飲む必要がある?』と心配になりますが、ピルを飲んでから何時間後に吐いてしまったのかによります。
ピルを飲んでから 4時間以内の嘔吐 |
ピルの成分は服用してから4時間程度で体内に吸収されるため、飲んでから4時間以内に吐いてしまった場合は避妊効果が維持できない可能性が高まります。 その場合はもう1錠飲みましょう。その1錠は予備のシートから服用します。3相性のピルの場合は同じ色の錠剤を服用してください。 予備のシートがない場合は、同じシートの次の日に飲む予定だった1錠を服用します。この場合は1日前倒しになるため、27日で1周期とします。 |
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ピルを飲んでから 4時間以上経っている |
ピルを服用して4時間以上経ってから嘔吐してしまった場合は、そのピルの成分は体内に吸収されたと考えて大丈夫です。次の日も通常通り服用します。 |
吐き気が強い場合は、食後に服用することや、吐き気止めと一緒に服用することをおすすめしています。
また、吐いてしまった後の性行為は『妊娠してしまうかも?』と不安になるかもしれません。
しかし、排卵はピルを止めてから2週間ほどかかるため、それまで正しく服用できていれば吐いてしまった後の性行為で妊娠する可能性はほぼないといえます。
ピル服用で茶色の不正出血やおりものが出ることも
ピルを服用することで軽度の不正出血や茶色のおりものが出ることは珍しいことではありません。
これらの症状もピルが合う合わないにかかわらず、一般的には2~3ヵ月で落ち着いてくることが多く、少しの不正出血やおりもの程度でしたら心配はありません。
茶色のおりものや軽度の不正出血がみられる原因は、子宮内膜が剥がれ落ちてから体外に出るまでに時間がかかることで酸化が起こり色が変化するためです。
ピルを服用することで体内のホルモンバランスが急激に変化するため、子宮内膜が剥がれ不正出血する場合があります。しかし、子宮内膜の剥がれる量が少量のため、生理の時のようにいっぺんに体外に排出されません。
そのため、少量の子宮内膜が剥がれ落ちても、しばらくは子宮内にとどまるため、色が茶色や黒っぽくなるということです。


ピルが合わないと感じたら種類変更してみよう

上記で説明させていただいたように、ピルは人によって『合う合わない』がある薬です。吐き気などの症状が出ることは珍しいことではありませんが、その症状が耐えられないほどの場合や、長く続く場合はそのピルが体に合っていない可能性があります。
避妊効果を継続しつつピルの種類を変更するには
ピルの種類を変更する場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。また、避妊効果を維持しつつ低用量ピルの種類を変更する場合は、少し時間がかかることがあります。
1シートが終わってから、次の新しい種類のシートをスタートさせるためです。28錠飲み終えてから、または21錠と休薬期間7日を経てから切り替えましょう。新しいピルを服用するのは、生理が来た1日目からです。
ピルの副作用に耐えられない!飲まなくても大丈夫?
日常生活に支障が出るほどの症状が出る場合は、もう飲みたくない!と思うかもしれません。
しかし、合わないからといって、ピルを途中でやめてしまうと避妊効果が維持できませんし、排卵が起こる可能性があるので注意しましょう。
どうしても耐えられない場合もあると思いますので、無理せずに早めに医師相談しましょう。今飲んでいるピルは一旦服用を中止し、次の生理が来てから違う種類のピルを試してみるケースもあります。
ピルの飲んだ後に呼吸困難や片方の手や足にしびれが生じた場合など、血栓症の初期症状が合った場合はすぐにピルを中止し、医師に診察してもらう必要があります。
血栓症は10万人に1人程度と言われていますが、血栓症体質の方、喫煙する方、高血圧の方は注意が必要です。
ピルの変更を医師に相談しても2~3ヵ月様子を見るケースも
低用量ピル服用による副作用の症状が軽度の場合、『このピルは合わない』と思って医師にピルの種類の変更を相談しても、医師の判断によってそのまましばらく様子を見る場合があります。
それは、飲み始めの吐き気や頭痛、不正出血は、ピルが体に馴染んでくる1ヵ月~3ヵ月程度でほとんどの場合は徐々におさまってくることが多いからです。
また、自分の判断で勝手にピルを変更することは避けてください。病院へ行く時間があまり取れない場合は、オンライン診療に切り替えることも1つの手段です
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ピルが合わないのは飲み方せい?正しい服用方法の再確認を

今服用しているピルが合わないと思ったら、正しい方法で服用出来ているか確認してみましょう。間違った服用方法をしていると、ホルモンバランスが乱れ、副作用の症状がひどくなる原因になる可能性があります。
生理の1日目から服用し始める
ピルを飲み始める日は、一般的には生理が始まった初日です。これは、避妊効果を確実にするためです。ただし、飲みはじめはまだ避妊効果を得られていないため、コンドームなどの避妊道具を使用しない場合は、飲み始めてから7日を目安にしましょう。
ただし例外もあります。ピルの飲みはじめは生理初日が好ましいですが、2日目でも3日目でもピルをスタートすることができます。
生理がきていない状態でピルをスタートさせたり、生理が終わってからスタートしてしまうことがないようにしましょう。
毎日1錠を決まった時間で服用する
ピルは毎日1錠を決まった時間に服用します。飲み忘れたり、次の日に2錠飲んだりすることでホルモンバランスがやや乱れて副作用が強くでる可能性があります。
とはいっても『毎日朝8時なら絶対に8時に飲む。7時や9時はダメ!』というわけではありません。
毎日、朝食後の8時に飲んでいる場合、休日で朝ゆっくりしたので10時に飲んだ。朝イベントがあって朝食を早くとったため7時に飲んだ。などなど、その決まった時間から数時間のズレがあっても問題ありません。
21日連続服用し7日間の休薬期間をとる
一般的な低用量ピルは21錠タイプと28錠タイプがあります。それぞれ効果は同じですが、1シートに入っている錠剤の数が異なります。
21錠タイプは、21日間飲み続けたのち7日間の薬を飲まない休薬期間をとります。休薬期間後の29日目に新しいシートの1錠目を飲み始めます。
28錠タイプは、28錠毎日1錠ずつ飲み続けたのち、29日目に新しいシートをスタートさせます。ただし、28錠のうち7錠はプラセボ錠(偽薬)なので、ホルモンは配合されていません。28錠タイプのピルは、毎日同じ時間に飲む習慣をつけたい人に向いています。
相性の良いピルを世代や相性で探す

ピルの種類は『世代』によって分類されて、その世代ごとに配合されている黄体ホルモンが異なり、それぞれ特徴があります。世代は第一世代~第四世代まであり、第四世代が比較的新しく歴史が浅いピルです。
また、一相性や三相性など錠剤に含まれるホルモン量が異なる種類のピルもあり、ピルの種類は豊富です。
世代別ピルの特徴と種類
第一世代 |
第一世代のピルに含まれる黄体ホルモンは『ノルエチステロン』といい、経血量が少なく生理痛の緩和に適しているといわれています。 一方で、副作用が強く出やすく、吐き気や頭痛の症状がみられる人が多いようです。 |
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第二世代 |
第二世代のピルの黄体ホルモンは『レボノルゲストレル』といい、生理周期の改善に適しているといわれています。第二世代のピルは第一世代の課題であった副作用の症状が強くでる部分を改良し製造されました。 また、第二世代のピルはすべて三相性のピルで、錠剤のホルモン量を変化させることで1シートで摂取するホルモンの総量が少ないことが特徴です。 ピルが初めての人でも服用しやすい一方で、男性ホルモンが活性化しやすく、ニキビや肌荒れなどの症状が強く出る場合があります。 |
第三世代 |
第三世代のピルは『デソゲストレル』という黄体ホルモンが含まれており、第二世代の課題であった男性化を改善するために改良され、ニキビや肌荒れに効果的と言われています。 デソゲストレルは男性ホルモンを抑制するため、もともとニキビや肌荒れが気になる方や、多毛症など毛の濃さが気になる方に注目されており、副作用も比較的少なく人気を集めています。一方で、第一・第二世代のピルよりも血栓症のリスクがやや高いといわれています。 |
第四世代 |
第四世代のピルは『ドロスピレノン』という卵胞ホルモンが配合されています。 錠剤に配合されているホルモン量が少なく『超低用量ピル』と呼ばれており、一般的に避妊目的ではなく、月経困難症や子宮内膜症の治療で処方されます。 また、含まれるホルモン量が少ないため副作用が比較的少なく、肌荒れやむくみが気になる方にピッタリです。 |
例えば第一世代のルナベルを服用していて、吐き気が酷い場合は第二世代のトリキュラーや第三世代のマーベロンに変更してみるなど医師と相談して工夫してみましょう。
相性別ピルの特徴と種類
低用量ピルには一相性~三相性とタイプがあり、錠剤に含まれるホルモン量が異なります。
一相性 |
一相性のピルは、1シートの錠剤全て同じホルモン量が配合されています。 メリットとしては、三相性のピルよりも月経日の移動が比較的簡単なことや、飲む順番を気にしなくていいことが挙げられます。 デメリットは、飲み始めに急激なホルモンバランスの変化が起こり不正出血や吐き気などの副作用が出やすいといわれています。 |
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二相性 | 二相性のピルは現在日本で処方されていません。 |
三相性 |
三相性のピルは1シートの錠剤に含まれるホルモン量が3段階に分かれています。 メリットとしては、ピルのホルモン配合比率が人間本来のホルモン分泌と似ているため、また1シートのホルモン総合量が比較的少ないため副作用が起こりにくいという点です。特に飲み始めの不正出血などが少ないといわれており、ピルが初めての人にぴったりです。 デメリットとしては三相性のピルは第二世代にあたるため黄体ホルモンの作用で『男性化』が起こり、ニキビや肌荒れが起こる可能性があることです。また、ホルモン配合量が決まった順番に飲むため、飲み間違えに注意が必要です。 |
ピルの変更ならオンラインを試してみて

ピルを服用することで頭痛や吐き気、不正出血などの症状がでることがあります。通常は、2~3ヵ月程度続けていくうちに、それらの症状が徐々におさまる傾向にありますので『様子見』を推奨しますが、時には耐えられないくらい強く症状が表れる場合や、ずっと同じ症状が続く場合もあります。
『このピルは自分に合ってないのかも?』と思ったら、ピルの変更を検討してみましょう。ピルは人によって『合う・合わない』がでるお薬で、今後長久付き合うことになると思います。最初は合わなくても、じっくり相性の良いピルを選ぶことが大切です。
病院へ行く時間がとれない場合や婦人科が苦手な方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか
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