生理前症候群(PMS)とは、生理前までに多くの女性が経験する身体的または感情的な症状を指します。月経の予兆とも言われます。
基本的にPMSの症状は生理中に楽になっていきますよ
不快な症状によって、普段の生活に支障がでるような状態のことを生理前症候群(PMS)と言います。
PMSの症状は、75%の女性が経験する軽度から、20〜30%が経験する重度の範囲内であると考えられています。重度の症状のうち8%の女性には、PMSによって生活の質が低下しているといわれます。
今回は、毎月の女性ならではの生理前症候群(PMS)の症状や原因、解決方法について解説します。
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生理前症候群(PMS)の症状
生理前症候群(PMS)は、人によって異なります。仕事や家事などがままならないくらい辛い人もいれば、そこまで気にならない人も。
まずは代表的なPMSの症状をあげてみます。
・腹部膨満
・ニキビ
・便秘や下痢などの消化器系の不調
・浮腫み
・体重増加
・乳房の圧痛または腫れ
・関節や筋肉の痛み
・疲れ
・睡眠不足または眠気
・食欲増加
・頭痛
・ほてりや発汗
・食欲増進
・音、光などに対して敏感
生理前症候群(PMS)は、身体的に症状によって心への影響も出てしまうことも。次に、PMSの気分症状をご覧ください。
・不安感 ・うつ症状と気分の落ち込み
・集中力の低下、記憶の喪失
・自尊心と自信が低下し、社会的孤立につながる
・性的欲求の低下、または増加
・孤独感
・怒り
・気分の浮き沈み
個人差はあれど、生理前の不快感やイライラ感を体験した方は多いのではないでしょうか。
生理前症候群(PMS)の原因とは
実は、PMSの原因はまだまだ不明な点が多く、特定できないことがほとんどです。
しかし、PMSの症状は、生理前の女性ホルモンである黄体ホルモンが分泌される黄体期に表れ、黄体ホルモンのなくなる月経期(生理時期)におさまることから、黄体ホルモンが何らかの影響を与えていると考えられています。
また、ストレスや体調不良もPMSの原因となっていると推測されています。
・ホルモンバランスの変化
・ストレス
・心理状態
・体調不良
・肥満
・喫煙
・家族歴と遺伝
・社会的環境
これまでの研究結果から生理前症候群(PMS)のメカニズムや原因、治療方法について部分的には分かってきています。しかし、PMSのすべてを解説できるような学説はまだ出ていない状況です。
少なくても、PMSの症状に影響を与える原因は一つではないと考えられていて、ホルモンバランスを含め、運動不足や対人関係のストレス、喫煙や不満など、さまざまなことが関連していると考えられています。
生理前症候群(PMS)の治療について
PMSの治療には一般的に、低用量ピル(経口避妊薬)が用いられます。低用量ピルは、一般的には避妊目的で服用される印象ですが、実はホルモン治療として服用するケースも多いです。
PMSは黄体ホルモンの分泌量で症状の変化があるため、ホルモンバランスをコントロールする低用量ピルが使用されるという訳です。
ピルに関しての詳細は「コンドームより効果的?ピルの正しい知識と使用方法」をご覧ください。
また、生活習慣を見直すことも、PMSの症状を和らげるためにはとても重要です。
・定期的な運動
・禁煙する
・カフェインとアルコールを減らす
・十分な睡眠をとる
・自分に合った方法でストレスを管理(カウンセリング、認知行動療法(CBT)、瞑想やヨガ、ウォーキング、ガーデニングなど)
・食生活の見直し(塩分を控える、新鮮な果物や野菜を毎日摂る。乳製品の摂取量増加など)
・サプリメント
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