避妊方法の種類と詳細

子宮内避妊具(IUD・IUS)の違いと避妊効果や装着方法について

近年、ピルなどの避妊方法が幅広く浸透しつつありますが、『毎日薬を飲みたくない』という女性に着目されている【避妊方法が子宮内避妊具(IUD・IUS)】。

一度装着することで、数年にわたり避妊が可能なので、出産後の長期の避妊を希望する方や、生涯出産を希望しない女性に適している避妊方法です。

今回は、子宮内避妊具(IUD・IUS)について詳しく解説します。

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子宮内避妊具(IUD)とは?

子宮内避妊具(IUD)とは、Intrauterine deviceの略で、子宮内に装着する避妊を目的にした器具です。

プラスチック製で柔軟性のあるT字の器具で、レボノルゲストレルと呼ばれるプロゲスチンを放出するタイプのものや、銅が付加されているものなど、種類がいくつかあります。

子宮内に装着する種類に応じて3年間、5年間、10年間の挿入期間が異なり、その間に妊娠を防止します。また、着用者の希望に応じて途中でも外すことが可能です。

子宮内避妊具IUDの避妊方法

  • 精子を殺傷、または精子の運動能を無効にする
  • 子宮内で炎症反応を引き起こす
  • 精子が卵子に受精することを防ぐ

子宮内避妊具IUDとIUSの違い

では次に、子宮内避妊具である【IUD】と【IUS】との違いについてです。どちらも子宮内に装着する避妊道具ですが、やや違いがありますので解説します。

IUS(ミレーナ)とはIntrauterine Systemの略で、子宮内黄体ホルモン放出システムと呼ばれています。IUDとの違いは、IUS(ミレーナ)は黄体ホルモンを放出する部分です。要するに避妊のために身体に働きかける方法が異なるということです。

IUDとIUSの違い

IUDは子宮内に装着することで、精子の運動を阻害して、受精を妨げて避妊します。

それに対してIUS(ミレーナ)は、黄体ホルモンを放出することで、子宮内膜の増殖を抑えて受精卵の着床を防ぎます。子宮内膜の増殖が抑えられますので、生理痛や生理時の出血量の改善が期待できます

ピルにも黄体ホルモンであるプロゲステロンが含まれており、服用することで避妊効果が得られます。

また、IUSは黄体ホルモンの放出により、月経困難症の改善を目的とする女性に使用されることが多いです。

ですが、授乳中のケースでは、IUSはホルモンへの影響が出てしまい装着できませんので、授乳中はIUDの装着となります。

子宮内避妊具(IUD・IUS)の避妊確率

次に、IUDとIUDの避妊確率を比較してみます。参考までに一般的な低用量ピルやコンドームの避妊確率もみてみましょう。

IUD 99.2%~99.4%
IUS 99.9%
低用量ピル 99.7%(※91%~99.7%)
コンドーム 85%

(※ピルは毎日正しく服用することで99.7%の避妊確率となりますが、飲み忘れなどのケースも含めると91%~99.7%とされています)

IUDとIUSは、どちらも高い避妊確率ですが、IUSは99.9%と非常に高い避妊効果が認められています。

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子宮内避妊具(IUD)の装着方法とその費用

IUDは、基本的には生理が来てから数日後に挿入します。IUDは細いプラスチックの管に入っており、これを子宮の入り口から中へ挿入します。

挿入後、プラスチック管の先端に付いているIUDを切り離し、バネの力によってIUDの羽が開き、子宮内で固定されます。

IUDには細いナイロン製の細い糸が付いており、装着後にこれを2㎝~3㎝程度に切りそろえます。このナイロン製の糸があることで、IUDが正しく装着していることを確認できます。

また、IUDとIUSの費用を比較してみましょう。

IUD 約3万円~3万5000円
IUS 約4万円

費用は病院によって異なりますので参考までにしてください。

また、月経困難症の治療目的でのIUS装着の場合は、保険適用とされるため、3割負担の場合で約1万2000円程度となります。

IUDを取り出す際は、医師に相談してください。間違ってもご自身で取り出さないようにしましょう。

取り出す際の費用は1万円~2万円程度かかります。

子宮内避妊具(IUD・IUS)の危険性

IUD・IUSを装着してから数週間、下腹痛や不正出血が起こるケースがあります。ほとんどの場合は1ヵ月~2か月で症状が軽くなります。

また、とてもまれなケースですが、次のような起こる可能性があります。

IUD・IUSのトラブル

  • 装着したはずのIUD・IUSが子宮から膣に飛び出してしまう
  • 卵管や子宮に感染がおこる可能性がある
  • IUD・IUSを装着していても妊娠してしまう

非常にまれなケースですが、上記が起こる可能性がないわけではありません。次のような症状が出た場合には、すぐに医師に相談してください。

装着後の注意したい症状

  • 性交中のひどい痛み
  • 下腹部のひどい痛み
  • 不正出血や性交後の出血
  • おりものの変化
  • 膣内のナイロン糸の長さの変化
  • 妊娠の可能性がある(生理がこない)

子宮内避妊具IUDを装着できない人とは

出産経験がない方がIUDを装着すると痛みを伴う場合もあります。また、以下の項目にあてはまる人は、IUDを装着できない場合がありますのでご注意ください。まずはかかりつけの医師にご相談ください。

IUD装着が困難なケース

・性感染症である、またはパートナーが感染している

・過多月経(経血量が非常に多い)

・子宮頸がんや子宮内膜がん

・不正出血が多い

・子宮外妊娠を経験している

・妊娠している可能性がある

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子宮内避妊具IUD・IUSまとめ

子宮内避妊具であるIUDとIUSは、避妊と上手に付き合いたい女性にとって、とても便利な避妊方法です。

IUDとIUSは女性主体の避妊方法です。どちらを装着するか迷う方もいらっちゃいますが、まずは医師に相談してみましょう。一般的には、月経困難症の症状が重い方はIUSを選ぶケースが多いです。

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