ピルのことは【ピル=避妊】というイメージが強いですよね。
でも、実はピルには避妊以外の作用があったり、色々な種類があります。いざ、ピルを服用しようとしても、あまり詳しく知らないので躊躇してしまうことも。
『そもそもピルってなに?』
『低用量ピルとアフターピルの違いって?』
『副作用があるって聞くけど安全なの?』
このページのもくじ
ピルに関するQ&A

ピルとは?ピルの基本的な種類や効果について
ピルは、エストロゲンとプロゲステノーゲンというホルモンが入っている薬です。 ピルを飲むことによって、体のホルモンバランスを妊娠している状態に似たようにして排卵を抑制します。
要するに、体内のホルモン量を調節して、脳に妊娠していると認識させる作用があります。つまり、妊娠している状態に近くなるので、排卵をしなくなります。そのため、避妊の効果があるのです。
ピルには様々な種類があります。おおまかに分類すると【低用量ピル・中用量ピル・高用量ピル】に分かれます。
参照:ピルの種類とその特徴
女性のための避妊を目的とした内服薬です。毎日決まった時間に服用するピルです。
女性ホルモンの卵胞ホルモンと黄体ホルモンを人工的に配合されています。含まれるエストロゲンの成分量が50マイクログラム未満を低用量ピルと呼びます。
名前の通り配合が「低用量」ですので、1日1回の服用が必要で、以前に避妊する目的で使用されます。また、避妊目的だけではなく、生理周期の改善や生理日のコントロール、生理前症候群の改善などで服用する女性も多くなってきています。
女性特有の病気の治療や生理日の移動に使用されることがおおく、緊急避妊薬としても用いられている場合もあります。
中用量ピルであるプラノバールを用いた緊急避妊をヤッペ法といって、現在はノルレボなどのアフターピルが主流です。
アフターピル(緊急避妊薬)の避妊成功率は、避妊が失敗してから服用する時間が早ければ早いほど成功確率も高まります。
12時間以内の服用は90%以上
72時間以内の服用で75%ほど
120時間(5日)以内で50%ほどと言われています。
望まない妊娠の可能性がある場合には、できるだけ早めに服用したほうがいいでしょう。
ピルを服用しても、性病予防にはなりません。ピル服用は避妊の効果は期待できますが、性病を予防するためにはコンドームの着用やオーラルセックスの回避が効果的です。
高用量ピルも、女性の体内で作られる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を主成分とし、ホルモンバランスを整える効果があります。 以前の避妊薬はこの高用量ピルが主流ですが、含まれるホルモン量が多いことから副作用も強く出ることが多く、現在は避妊目的での使用はなくなってきています。 生理周期の改善や生理痛の抑制、無月経や月経困難症の改善に効果があり、ホルモン異常による女性器系疾患の治療に使われることが多いです。
低用量ピルを飲み始めておおよそ1週間ほどで避妊効果がでます。最初1日目に飲んだその日から避妊効果が出るわけではありませんので注意が必要です。
低用量ピルは28日周期で服用を行います。21日間飲み続け、7日間飲まない日を続け、この28日間のサイクルを継続していきます。飲まない日の初日、要は22日目に生理が来ます。
21日用のシートも28日用のシートも効果は同じです。
28日にシートは、毎日飲む習慣をつけるために7日分の偽薬(ホルモンが入っていない錠剤)を飲みます。21日用シートを使用する際は、飲み忘れ防止のために、ピルリマインダーなどのアプリを使うと良いでしょう。
4~5時間の飲み忘れは特に気にすることはありません。飲み忘れに気付いた時点で服用します。
1日~2日以上飲み忘れてしまった場合は、各ピルの説明文や医師の指示に従って服用を行います。基本的には避妊効果がなくなっているケースが多いので、性行為の際はコンドームなどを使用しましょう。
ピルを飲み忘れたときの対処法はこちらをご参照ください。
基本的には避妊を目的にして内服する人が多いですが、ホルモンバランスをコントロールすることで、ニキビや肌荒れ対策、バストアップを目的として服用するケースもあります。男性ホルモンを抑制する効果も期待でき、剛毛対策として使用するケースも。
また、生理痛や生理前のイライラの負担軽減、不正出血や生理不順の改善のために服用する女性も多いです。
アスリートの大会日や、どうしても大切な行事日のために生理日をコントロールする目的でも使われます。
ピルの副作用や影響について
妊娠に影響はないと言えます。ピルを飲み忘れると妊娠確率がかなり上がります。服用中のみ避妊効果が得られます。
妊娠を気付かず内服してしまった場合は、内服を中止します。その場合、ほとんどが胎児には影響ないとされています。
太りません。副作用でむくみが出る場合があります。
ピルは簡単に言うと「人工的に生理前の状態を作り出すもの」なので、個人差はありますが副作用が出る場合が多いです。
主な症状としては、頭痛・倦怠感・軽い吐き気・軽い出血・胸の張りなどです。副作用のほとんどは内服を続けているうち(1ヵ月~3ヵ月)に副作用もだんだん落ち着いていくケースがほとんどです。
次の項目に該当する方は内服できない場合があります。
- 35歳以上で1日にタバコを15本以上吸っている
- 低用量ピルや女性ホルモン剤でアレルギー反応がでた経験がある
- 妊娠、または妊娠の可能性がある
- 授乳中である
- 血圧が高い
- 喘息と診断されたことがある
- 乳がん・子宮がんと診断されたことがある
- 激しい頭痛や片頭痛がある
- 糖尿病・うつ病・心臓病に診断されたことがある
(※その他にも病院の診断結果によって使用できない場合があります)
特にピルの服用には、1万人に1人くらいの確率ですが血栓症のリスクがあります。血栓症になりやすい体質の人は服用はできません。
・生理痛や生理前のイライラの緩和
・生理日の安定化(生理日のコントロール)
・避妊効果(ほぼ100%)
・ニキビや肌荒れの改善
ピル服用のメリットは何といっても避妊効果。毎日同じ時間に忘れずに飲むだけで、ほぼ100%避妊できます。
さらに、彼との旅行や、大事な結婚式の出席日と生理日がかぶってしまってもピルを飲むタイミングを変更するだけで、ある程度整理の時期をコントロールできるところも魅力です。
自分に合わないピルの服用や、間違った服用方法をとってしまうと、ホルモンバランスが崩れてしまいます。逆に肌荒れの原因にもなってしまいますので気をつけましょう。
ピルはホルモンバランスをコントロールする薬なので、個人差はありますが性欲への影響がみられる場合があります。
参考:ピルと性欲の関係性≫
ピルによってカンジダの発症や、不正出血の症状が出る場合があります。副作用やトラブルをまとめましたのでご覧ください⇓
ピルの病院での処方や購入、費用について
病院での処方で1ヵ月(1シート28日分)約3,000円ほどかかります。
病院やピルの種類によって多少前後します。
一部を除いて、基本的には保険適用になりません。また、適的な血液検査や子宮がん検診などでも別途費用が必要となります。
ピルは国内で認可された医薬品です。薬局等には売っていませんし、Amazonや楽天ショップでも購入できません。
国内で購入する場合は、医師の処方箋が必要です。婦人科や産婦人科などの病院で診察を受けて処方してもらいます。
ピルの服用に関してはデリケートなも多く、病院に行けない・通いたくない方は、専用スマホアプリでオンライン診察・処方を利用するか、輸入代行サービスを行う通販サイトから購入する場合が多いです。
(※海外からの取り寄せができる通販を利用すると費用を抑えることはできますが、ピルの服用が初めての方は、服用前に医師の診察を受けてください)
その他注意点
・お金がかかる
・定期的な病院での検診
・吐き気やめまいなどの副作用
ピルは避妊効果やPMS対策としてかなり有効ですが、定期的な診断や処方のために病院へ行く時間と費用がかさみます。
ピルは医薬品の分類になり、個人間の譲渡や販売は禁止されています。
低用量ピルを服用したい方へ
避妊や生理周期の改善のために、ピルを始めたいと思っている女性は意外と多いとのこと。
でも、婦人科へ行くことに抵抗を感じる人も多く、ピルを服用するために婦人科へ行くことは少しハードルが高いと言えますよね。定期的に病院へ行くこともスケジュール的に意外とたいへんです。
スマホ専用アプリの【スマルナ】は、個人情報を登録するだけで医師とチャットなどで繋がることができ、条件が合えば(喫煙者などはピルを服用できません)そのままピルを処方してくれます。
処方されたピルは、翌日以降に自宅に配達されるシステムで、診察や病院へ行く時間が軽減されます。
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title=”ピルの基本知識①”]