ピルの種類とその特徴

ピルの種類とその特徴とは?相性や世代別ピル一覧

毎日、正しく服用することで避妊効果が期待できる低用量ピルですが、さまざまな種類があるため、どれを服用すればいいのか分からず迷っている方も多いのではないでしょうか。

経口避妊薬である低用量ピルには、様々な種類があり、第一世代から第四世代というように【世代】で分類されています。

また、1シートの錠剤に含まれるホルモン量が同じピルと、1シートの中にホルモン量が異なる錠剤があるタイプがあり、一相性から三相性と【相性】で分類されています。

その種類によって避妊や生理周期の改善など使用目的も異なります。ピルの種類はとても多く、その人に合ったピルを選ぶことができます。

国内で承認されているピルを、世代や相性別で紹介しますので、これからピルを始める方やピルの種類を変更したい方は、ぜひ参考にしてください。

ピルの種類別一覧

ピルはホルモンの含量で分類されています。毎日服用する低用量ピルは50㎍(マイクログラム)未満で、30㎍以下のピルを超低用量ピル、50㎍で中用量ピルとホルモン量で分けられています。

超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・緊急避妊薬(アフターピル)です。それぞれに分類されるピルと、その主な使用目的についてご覧ください。

超低用量ピル

(30㎍以下)

主な使用目的:避妊・月経困難症・子宮内膜症による痛みの緩和

低用量ピル

(50㎍未満)

主な使用目的:避妊・月経困難症・生理日をずらす。

中用量ピル

(50㎍)

主な使用目的:不正出血・生理不順・月経過多・生理日をずらす・月経困難症・子宮内膜症・緊急避妊(ヤッペ法)

高用量ピル

(50㎍以上)

※高用量のピルは副作用のリスクが高いため、現在は低用量ピルや中用量ピルが使用されることが一般的です。

緊急避妊薬

(アフターピル)

避妊に失敗した際に72時間(3日)以内に服用することで高い確率で妊娠を防ぐことができる。ホルモン含量は低用量ピルの約30倍ほど。

一般的な避妊目的でのピルは『低用量ピル』が使用されることが多く、超低用量ピルは月経困難症など生理によって生活に支障がでるくらい辛い症状の緩和、生理の回数を減らすなどを目的に使用されることが多いです。

ピルの世代別一覧

ピルは第一世代から第四世代で分類されています。また一相性から三相性と1シートの錠剤に含まれるホルモン量の違いもあります。

第一世代の低用量ピル

ルナベルLD/ULD

世代:第一世代

相性:一相性

特徴:21錠すべて同じホルモン配合量。月経困難症の治療目的で保険適用が可能。ルナベルULDは第四世代の超低用量ピル。

フリウェルLD/ULD

世代:第一世代

相性:一相性

特徴:ルナベルLD/ULDのジェネリック

シンフェーズT

世代:第一世代

相性:三相性

特徴:1シートに含まれるホルモン量が3段階になって生理周期のホルモン変化に近い。

第二世代の低用量ピル

トリキュラー

世代:第二世代

相性:三相性

特徴:1シートに含まれるホルモン量が3段階になって生理周期のホルモン変化に近い。不正出血が起こる確率が低い。

アンジュ

世代:第二世代

相性:三相性

特徴:1シートに含まれるホルモン量が3段階になって生理周期のホルモン変化に近い。不正出血が起こる確率が低い。

ラベルフィーユ

世代:第二世代

相性:三相性

特徴:トリキュラーのジェネリックで比較的低価格。

ジェミーナ

世代:第二世代

相性:一相性

特徴:84日間を1周期とする超低用量ピル。月経困難症の治療薬。

第三世代の低用量ピル

マーベロン

世代:第三世代

相性:一相性

特徴:21錠すべて同じホルモン配合量。男性ホルモンを抑えるデソゲストレルという黄体ホルモンが配合されており肌荒れの改善が期待できる。

ファボワール

世代:第三世代

相性:一相性

特徴:マーベロンのジェネリック。

第四世代の低用量ピル

ヤーズ

世代:第四世代

相性:一相性

特徴:錠剤が24錠。休薬期間が4日のピルで、休薬期間が短いことからむくみがでる可能性が高い。

ヤーズフレックス

世代:第四世代

相性:一相性

特徴:錠剤が24錠。休薬期間が4日のピル。最長120日間の連続使用可能。

ピルの世代別の特徴

ピルは世代によって含まれる黄体ホルモンが異なるため効果や副作用にも影響があります。第一世代から第四世代の特徴を理解してピルを選ぶことが大切です。

第一世代のピルは生理痛緩和に適している

第一世代のピルは『ノルエチステロン』という黄体ホルモンで、比較的『経血量が少なく生理痛緩和に適している』と言われています。

種類を問わず、いずれのピルも排卵を抑えるはたらきがあり、生理痛の緩和や生理周期の乱れを改善することなどに効果が期待できます。

ルナベルやシンフェーズなどの第1世代のピルは、特に経血量を減らして、生理痛を緩和させる効果があるといわれています。

ただし、第二世代や第三世代のピルよりも、比較的副作用が強くでやすい傾向があります。しかし、第一世代のルナベルは、ピルの中でも血栓症リスクが低いと言われています。

経血量を減らしたい、生理痛を少しでもやわらげたいという理由でピルの服用を始めたいという人におすすめできます。特にルナベルのジェネリックであるフリウェルが注目されています。

第二世代のピルは生理周期を整えることに適している

第二世代のピルは『レボノルゲストレル』という黄体ホルモンが含まれており『生理周期のコントロールに適している』と言われています。

生理が不規則で、大事な日に急に生理がきてしまったり、プールや海水浴の日程が立てづらいと感じている人も多いのではないでしょうか。

どのピルも生理日をコントロールできますが、特に第二世代のトリキュラーやアンジュなどの三相性のピルは、1シート21錠の中でホルモン量が3段階に分かれており本来のホルモンバランスに近いため、不正出血も少なく生理周期が安定しやすいといわれています。

特にトリキュラーは世界でも多くの女性が使用している低用量ピルで、第一世代のピルよりも比較的副作用が少ないと言われています

第三世代のピルはニキビや肌荒れの改善に

第三世代のピルは『デソゲストレル』という黄体ホルモンが含まれており『ニキビや肌荒れの改善に適している』といわれています。

デソゲストレルは、男性ホルモンを抑制する働きがあるため、服用することでニキビや肌荒れの改善が期待できます。また、『毛の濃さ』を気にする女性にも第三世代のピルは注目を集めています。

ピルを服用し始めると体内のホルモンバランスが急変するため、一時的にニキビや肌荒れが起こる場合がありますが、第三世代のピルが最もそれらの副作用が起こりにくいと言われています

第四世代のピルはホルモン量が少なく副作用が比較的出にくい

第四世代のピルは『ドロスピレノン』という黄体ホルモンが含まれており、従来のピルよりもホルモン含量が少なく超低用量ピルと呼ばれています。

通常の低用量ピルの黄体ホルモンは50㎍未満とされていますが、超低用量ピルは30㎍と、避妊効果が期待できるギリギリのホルモン量で配合されています。そのため、ピルによる副作用も比較的強く出ないといわれています。

第四世代のヤーズは抗ミネラルコルチコイド作用によりむくみが出にくいとされています。むくみやむくみによる体重増加が気になる方にぴったりです

ピルの相性の違いと特徴

ピルには一相性から三相性の種類があります。一相性とは1シートの錠剤全て同じホルモン量で配合されているピルのことです。三相性はピルの含量が3段階に分かれており、もともとの自然なホルモン周期に近い含量で配合されています。

相性別ピル一覧

一相性
二相性
  • エリオット

※現在、日本では二相性のピルを取り扱っていません

三相性

ピルの相性の違いと特徴

では一相性と三相性の違いや特徴を見てみましょう。

一相性

一相性のピルは、シート内の錠剤全てが同じホルモン量で配合されています。

一相性のピルは生理日の調整が便利なことから、ピルのベテランユーザーを中心に人気が高いと言われています。

しかし、飲み始めは本来のホルモンバランス量と乖離が大きいため、人によっては不正出血や頭痛などの副作用が強く出る場合があります。

三相性

三相性のピルはピルに含まれるホルモン量が三段階に分かれています。このため本来の自然なホルモンバランスに近くなるため、不正出血などの副作用が比較的少ないと言われています。

三相性のピルの中でも、ホルモン配分がメーカーによって異なるため、三相性の中でも自分に合ったピルを選ぶことができます。

三相性のピルの注意点としては、1シートの錠剤の飲む順番を一相性のピルよりも注意しなくてはいけません。飲む順番を間違えてしまうと、ホルモンバランスが崩れてしまいます。

ピルの種類と副作用の関係性

ピルの種類によって副作用に差がでるケースも

ピルには世代や相性のように様々な種類や区別があります。そのためピルの種類によって副作用に差がでる場合があります。

例えば、『第一世代のルナベルよりも第四世代のヤーズのほうがむくみにくい』ことや、『一相性のマーベロンよりも三相性のトリキュラーのほうが不正出血が少ない』と言われています。

しかし、副作用の傾向はありますが、人によって副作用の症状や程度が異なるため、一概には言えないことも多々あります。

生理痛や生理周期に個人差があるように、同じピルを服用しても副作用も個人差があります。

ピルの副作用・トラブル一覧

一般的なピルの副作用としては、頭痛・軽いめまい・下腹部痛・不正出血・胸のハリ・おりものの色の変化・むくみや体重の変化が挙げられます。

ほとんどの副作用は飲み始めに強く表れ、2ヵ月~3ヵ月程度で収まる傾向にあります。

これは、ピルを飲みはじめた際に、ホルモンバランスが強制的に変化させられているからです。通常は、数か月でピルで変化したホルモンバランスに身体が慣れてきて落ち着いてきます。

副作用の詳細は以下の症状をクリックしてください。もし、副作用が酷く続く場合はかかりつけの医師に相談してみてくださいね

ピル処方がある病院検索≫

低用量ピルの選び方

ピルの種類はとても多く、ピルを始めるにあたってどのピルにすればいいか迷うことも多いですよね。では、どのように自分にあったピルを選んだら良いのでしょうか。

ピルは医師に選んでもらう

ピルの種類は豊富なため、自分で判断はせず専門の医師が推奨したピルをまずは服用してみましょう。

このときに、ピルを服用する目的(悩み)を医師にしっかり伝えることが大切です。

ピルを服用する目的は人によって異なります。目的が避妊なのか、生理周期の改善なのかでもピルの種類が違います。

なので、ピルを服用する目的をちゃんと医師に伝えましょう。また、むくみがあったり生理痛が酷いなどの悩みを事前に伝えることが大切です

ピルによる副作用が強い場合は種類変更もあり?

ピルを服用していると、強い副作用が出て『このピルは自分に合っているのかな..』と思うことも。

通常、副作用は飲み始めに強く出る傾向があり、2ヵ月から3ヵ月程度で落ち着いてきます。ですが、副作用の程度がかなり強く出る場合や、3ヵ月以上長く続く場合はピルを変更することも検討してみるべきです。

基本的には副作用が出ても自己判断でピル服用を中断することは避けましょう。ピルを中断してしまうと余計にホルモンバランスが崩れてしまう可能性があります。

副作用が気になったら専門の医師にまずは相談してみましょう

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ピルの処方はオンラインを試してみて

ピルを取得するには、医師の処方箋が必要ですので、ピルを取り扱っている病院(婦人科・産婦人科など)に行くことになります。

しかし最近は、ピルについての相談や診察、処方までオンラインですることができます。主に電話やビデオ通話、チャットなどを利用します。

仕事などで忙しくて病院へ行けない・近くにピルを取り扱っている病院がない・婦人科に苦手意識がある。

ピルのオンライン処方は、ピルを服用したいけど様々な理由で病院へ行けない人にぴったりです。コロナ渦の中、オンライン診察もかなり普及していますので、興味ある方はぜひオンライン処方を試してみてくださいね

『え?そうなの?』意外とみんなが知らないピルについてのこと

≫『そもそもピルってなに?』ピルの種類や効果、低用量ピルとアフターピルの違いやについて

ピルのイメージってどのようなものでしょう?きっと【ピル=避妊】という認識が多いですよね。ピルは避妊薬ですが、生理前症候群や子宮がんの予防としても重宝されている医薬品です。

また、避妊に失敗したときに使用するアフターピルや、毎日飲んで避妊の予防を行う低用量ピルなど種類も様々。まずはピルについて詳しく知るために簡単なQ&Aをご覧ください。

ピルQ&Aへ

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『ピルにチャレンジしたいけど出来れば病院へ行きたくない』『毎月、婦人科へ行くためにスケジュール調整することがたいへん!』『男性医師だとどうしても抵抗が..』

日本でピルを処方してもらうためには医師の処方箋が必要です。しかし、何らかの理由で病院に行けない・行きたくない場合もありますよね。そんなときはスマホで簡単にやりとりできるオンライン診療でピルを処方してもらってみてはいかがでしょうか。

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≫え?病院でずっと低用量ピルを処方してもらう5つのデメリットとは!?

『え?病院でピルを処方してもらっているのって損なの??』実は婦人科・クリニックなどで低用量ピルをずっと処方してもらうと、時間的にも金銭面でも意外と『』が出てしまうことも。デメリットを5つにまとめましたので1度ご覧ください。

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