ヤーズフレックスは、低用量ピルの中でも『超低用量ピル』に属し、第四世代のピルに分類されます。重い生理痛(月経困難症)や子宮内膜症の治療を目的に服用するピルで、一般的には避妊を目的に処方されるものではありません。
今回は、ヤーズフレックスの効果や副作用、ヤーズ配合錠とヤーズフレックスの違いや購入方法、生理回数が少なくなるメカニズムについて詳しく解説します。
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このページのもくじ
ヤーズフレックスの効果と使用目的
ヤーズフレックスは、ヤーズと同様の超低用量ピルの一種であり、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが配合された混合ホルモン剤です。ではヤーズフレックスの効果や使用目的、月経回数が減るメカニズムについて解説します。
ヤーズフレックスは月経困難症や子宮内膜症の治療で使用される
ヤーズフレックスに含まれるホルモンは、ドロスピレノン(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)です。これらの作用により卵胞の発育や排卵が抑制され、月経時の痛みを軽減させます。
ヤーズフレックスを服用することで、体内のホルモンバランスが変化し、脳が『排卵はもう済んでいる』と認識されるため、排卵が抑制されるメカニズムです。
また、痛みのもととなる物質(プロスタグランジン)が作られるのが抑制されるため、ヤーズフレックスは生理痛や月経困難症、子宮内膜症の治療に使われるピルです。
ヤーズフレックスで生理が年に3回に?
ヤーズフレックスは1シートに含まれる錠剤数が28錠で、そのすべてが実薬なため最長120日(5シート分)の連続使用が可能です。ヤーズフレックスを飲み続けている間は、基本的に生理(出血)がおこりません。
通常の低用量ピルは21日連続で服用し、7日間の休薬期間があり、この休薬期間中に出血が起こります。ピルによるホルモン変化で排卵は起こりませんが、子宮内できた子宮内膜が剥がれ落ちるためです。
しかし、ヤーズフレックスは超低用量ピルと呼ばれ、最大120日の連続使用をすることで生理回数(月経回数)が年に3回まで減らすことが可能です。
しかも休薬期間(出血のタイミング)は、服用開始から120日以内で1シートの途中でなければどこでもOK(※)なため、旅行やイベントに合わせて日程調整もすることができます。
(※子宮内膜症の治療の場合等は、医師の指示に従ってください)
ヤーズフレックスの基本情報と購入方法について
ではヤーズフレックスの基本情報や購入方法を見てみましょう。
種類 | 超低用量ピル |
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世代 |
第四世代 |
相性 | 一相性(錠剤全てが同じホルモン量で配合) |
価格 | 2,500円~4,000円(保険適用) |
使用目的 | 生理痛・月経困難症の治療 |
服用方法 | 1日1錠を毎日決まった時間に服用する。28日間飲み続け28日を1周期とする。120日以内、または3日以上出血が続く場合に4日間の休薬期間を設ける。 |
特徴 |
超低用量ピルの分類で比較的副作用が軽く、月経困難症や子宮内膜症の治療の場合は保険適用可能。 通常の低用量ピルは1シート21錠タイプが主流ですが、ヤーズフレックスは28錠すべてが実薬で、連続使用により生理回数を減らすことができる。 ヤーズフレックスはエストロゲンの量が他のピルより少なく『比較的むくみにくい』といわれています。 |
ジェネリック |
ヤーズフレックスのジェネリック医薬品は現時点では販売されていません。 ※ジェネリックとは、成分は同じだが製造元が異なり比較的安価で購入できます。 |
購入方法 | オンライン処方(人気のオンライン処方3選をみてみる)≫ |
ヤーズとヤーズフレックスの違いとは?
ヤーズには、『ヤーズ』と『ヤーズフレックス』の2種類があります。どちらも同じ成分が配合されていて、ホルモン量が30㎍以下の超低用量ピルに分類されます。
しかし、ヤーズとヤーズフレックスは、承認されている効果や用法、用量、1シートの錠剤構成が異なります。
ヤーズ |
月経困難症の治療 毎日1錠を服用。24錠を飲み終わり4日間の休薬期間。 24錠が実薬で4錠はプラセボ(偽薬) |
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ヤーズフレックス |
月経困難症・子宮内膜症の治療 最大120日間(5シート分)連続使用可能。 28錠すべてホルモンが配合されている実薬 |
ヤーズフレックスの服用方法は、1日1錠を24日間飲み続けます。このとき出血がみられても飲み続けることが大切です。120日間連続で飲み続けた場合、または25日目以降に3日以上連続で点状出血を含む出血が認められた場合、4日間の休薬期間を設けます。
4日間の休薬期間終了後は出血が終わっていても終わっていなくても次のシートを同じように服用します。
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ヤーズフレックスの副作用
ヤーズフレックスを服用することでまれに副作用が起こる場合があります。
- 不正出血
- 頭痛・下腹部痛
- 胸のハリ・胸の痛み
- めまい・ふらつき
- 吐き気・悪心(気持ち悪さ)
ヤーズフレックスは体内のホルモンバランスを強制的に変えるため、特に飲み始めに副作用が強くみられるケースが多いです。通常、2ヵ月~3ヵ月程度で体内のホルモンバランスが安定し、副作用も落ち着く傾向があります。
ピルは種類が多いため、どうしても人によって合う合わないが出てきますので、種類変更も含めて相談してみてはいかがでしょうか
ヤーズフレックスを飲み忘れた場合の対処法
ヤーズフレックスを飲み忘れた時の対処方法についてです。
1錠飲み忘れた場合、飲み忘れに気付いた際に1錠飲みましょう。
丸一日、飲み忘れてしまい、次の日に気付いた場合は、次の日に飲み忘れた1錠を飲んでください。2錠一度に飲むわけではなく、当日分は決まった時間に服用します。
ただし、頻繁に飲み忘れが起こると体内のホルモンバランスが崩れ、月経困難症の治療に影響を及ぼす場合がありますので注意してくださいね。
ヤーズフレックスの処方はオンラインが便利
ヤーズフレックスの処方はオンライン診療・処方を利用するととっても便利です。コロナ渦の中、オンライン診療を選択する人が増えています。
- 定期的に病院へ行く時間が取れない
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