ピルによる副作用に困って『ピルを変えたい』と思った時や、ピルの費用を見直すタイミングで『ピルの種類を変えよう』と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
特に、今服用しているピルの飲み始めに起こる副作用で、耐えられないくらいの頭痛や不正出血、吐き気や嘔吐などがあった際は、もしかしたら今のピルが合っていないかもしれません。
今回は、ピルを変えるタイミングや、ピルの種類を変更する注意点をまとめましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。
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このページのもくじ
ピルの種類を変える目安

ピルの種類を変えたいと思うときは、副作用が強く出た場合や、費用を抑えたいときが多いと思います。まずは、ピルの種類の変更を検討するタイミングについて解説したいと思います。
ピルの副作用が強くでたら変えるべき?
ピルを服用していると副作用に悩まされることもありますよね。
その副作用が酷く、不正出血が多い、吐き気や嘔吐が酷い、頭痛が酷い、ニキビや肌荒れが酷い、などなど、つまり『普段の生活に支障をきたすとき』はピルの種類を見直すタイミングとも言えるでしょう。
ピルの副作用は飲み始めに多く、一般的には2~3ヵ月服用していくうちにピルのホルモンバランスが体に馴染むため、副作用もほとんど気にならなくなります。
ですが、ピルもその人に合う合わないの相性もあるため、副作用が強く出た際は遠慮なく医師に相談してみましょう。無理しないことが大切です。
ピルの費用をできるだけおさえたい時
ピルの種類を変更するタイミングは、副作用が原因というわけでもなく、ピルにかかる費用を抑えたいときも考えられます。
低用量ピルは、毎月おおよそ3,000円程度の費用が必要で、さらに病院へ行く交通費や診察料も含むと意外と毎月の負担は大きくなることも。
ピルのジェネリックとは、後発医薬品のことで、厚生労働省の認可を得て製造販売される新薬と同じ有効成分を含む医薬品のこと指します。先発薬をその製造手順や配合されている成分を同じままで他の会社が製造する医薬品の事です。
有効成分が同じなため、ピルの効果は先発薬を同等です。例えばトリキュラーのジェネリックには、ラベルフィーユというピルがあり、日本国内で承認されているため、多くの婦人科などでトリキュラーの代わりに処方されることもあります。
ピルを処方してもらう病院を変更するとき
引っ越しや医師とのコミュニケーションがうまくいかないとき病院を変えるケースがありますよね。
そのタイミングでピルの種類を変更を検討するケースもあります。費用の問題も含め、病院へのアクセスが不便な場合は、オンライン処方に切り替えるケースもあります。
ピルの種類を変えるタイミング

では、ピルの種類を変えるタイミングはいつなのでしょうか?
『今飲んでいるピルを服用してから?』『休薬期間の出血がみられた日に新しいピルを飲むの?』などなど、ピルを切り替えるタイミングについて解説します。
『休薬期間について』今飲んでいるシートを飲み切ってから変える
基本的には、今服用しているシートのピルを飲み切ってから新しいピルを服用しましょう。
28錠タイプの低用量ピルを服用している場合は、休薬期間中のプラセボ錠(偽薬)を飲み終えて、29日目に新しい種類のピルを服用しましょう。
21錠タイプの低用量ピルを服用している場合は、21錠飲み切ったあと7日間の休薬期間を経て29日目に新しい種類のピルを服用し始めます。
ピルを変更する際は、29日目、つまり新しいシートに移行するタイミングで確実に飲めるように、新しいピルは余裕をもって事前に用意しておきましょう。
休薬期間が8日以上になると避妊効果が得られない可能性が高まりますので、もし飲み忘れや間に合わなかった場合の性行為は、コンドームなど他の避妊方法をとりましょう。
ピルの変更で世代や相性が異なるピルの場合は?
ピルには第一世代~第四世代のように『世代』によって分類されており、その世代によって配合されている黄体ホルモンが異なります。
また、一相性のピルと三相性のピルがあり、錠剤のホルモン量が異なるピルもあり、ピルを変更する場合のタイミングも『29日目でいいのかな?』など疑問もあるかと思います。
ですが、低用量ピルを変更する際は、基本的にはどのピルも休薬期間を含めた1シートを飲み終えてから新しいピルに切り替えます。
超低用量ピルに変更する場合は?
PMS(生理前症候群)や月経困難症、子宮内膜症などの治療を機に、医師の判断によって低用量ピルから超低用量ピルに切り替えることがあり、その際はピルを切り替えるタイミングは十分に気を付ける必要があります。
低用量ピルから超低用量ピルに切り替える際は、休薬期間の出血予定日に新しい超低用量ピルを服用し始めます。
超低用量ピルに切り替えた際も、最初は不正出血等が起こりやすいですが、そのまま服用し続けましょう。
注意点としては、超低用量ピルは避妊目的では処方してもらえません。超低用量ピルに切り替える際は、医師の判断のもととなるかと思いますが、女性ならではの病気の治療のための服用となります。
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低用量ピルを変えるときの注意点

ピルを変更するときはいくつか注意点があります。次に、ピルの種類を変える際の注意点について解説します。
低用量ピル同士の変更は休薬期間を守る
上記でも解説しましたが、低用量ピル同士の変更の際は休薬期間を守ることが大切です。実薬を21錠服用し、7日間プラセボ錠(偽薬)を飲み終えて29日目に新しいピルを服用しましょう。
仮に、休薬期間なしで次の新しいピルを服用した場合は、消退出血(生理)は起こらないことになります。 生理を遅らせるのと同じ要領なので避妊効果は継続しますが、 休薬をとらずに新シートを開始するとシートの途中でピルが子宮内膜を抑えきれなくなることがあるため、 実薬服用中に不正出血が起こってしまうことも考えられます。
また1相性でなければ、1シート3相目から2シート1相目に移行したときにホルモン量が下がるので 出血が起こりやすくなります。それは、3相性のピルは錠剤に含まれるホルモン量が3段階に分かれているためです。
種類を変えるだけで生理をずらす必要がない場合は、必ず休薬期間を守り、休薬期間後の29日目に変更するピルを服用しましょう。
休薬期間中の消退出血初日に飲むとどうなる?
休薬期間に入ると消退出血が起こります。早い人は初日、平均で2~3日後に消退出血がみられることが通常です。
消退出血の初日に変更するピルを服用すると、体の出血しようとする力と、ピルの出血を止めようとする力がギリギリのバランスを保ち、ダラダラと少量の出血が長引くことがあります。
変えるピルの種類によって特徴が異なる
ピルには第一世代~第四世代の『世代』による分類があり、その世代によって錠剤に含まれる黄体ホルモンが異なります。また、一相性や三相性など、1シートの錠剤に含まれるホルモン量が同一のピルと、錠剤に含まれるホルモン量が異なるピルがあります。
そのピルによって副作用が出やすい、ニキビや肌荒れの改善が期待できるなど、世代や相性によって異なり、また人によっても合う合わないの『相性』があるため、実際のところ服用してみないと分からない部分もたくさんあります。
参考:ピルの種類一覧とその特徴とは≫
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まとめ:ピルを変えるタイミングは1シート飲み終えてから

ピルの種類を変更するタイミングは、今現在服用しているピルのシートが終わってから変更しましょう。低用量ピル同士の変更の際は、休薬期間を経てから新しい種類のピルを服用します。
ただし、飲み忘れでの避妊効果継続のためや、第四世代のピルに変更、または第四世代のピルから低用量ピルに変更する際などは、この限りではありませんので医師と相談の上服用しましょう。
また、ピルの種類を変更する際は、同時に費用の見直しや処方を受ける病院の変更を検討してみてはいかがでしょうか。