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ピルに関するトピックス

【性犯罪・性暴力の実態】ピルと性犯罪との関係性

性犯罪や性暴力というとどのようなイメージがあるでしょうか。

ニュースでは、特に芸能人の未成年者に対する性的ないたずらや有名人の事件を取り上げているため、どちらかというと自身に直接関係のあるようには感じないでしょう。

しかし性犯罪は、私たちの日常的な生活のなかで起こっているのが現実です。盗撮、のぞきや下着泥棒などといった、人の身体に直接的に触れないものも性犯罪に含まれますが、今回は無理やりに性交などをされる【性暴力】についてお話します。

一般的には目に見えにくい性暴力がいったいどのような状況で行われるのでしょうか。自分自身や大事な人を性暴力から守るために、できることを考えてみましょう。

性犯罪・性暴力の実態

性暴力とは『望まない性行為』であり、英語ではレイプと言われます。レイプと聞くと、知らない人に突然襲われ性暴行を受けるイメージが大きいかもしれません。しかし実際には、交際相手など身近な相手に望まない性行為をされた場合や、キスや触ることを強制された場合でもレイプ、すなわち性暴力になります。

世界中で起こる性暴力

性暴力は世界中で議論されている大きな問題です。国連薬物犯罪事務所がまとめた性暴行の率のデータ(2010年から2012年)によると、10万人あたりの性暴力を受けた人数は、アメリカ、スウェーデン、ボリビア、ニュージーランドで64人、メキシコ、チリ、ペルーなどで25.6人であり、日本は1人いるかいないかという数字です。他国に比べてみると、日本は性犯罪自体の件数は少ないです。

しかし性暴行の被害にあった人全員が届けを出しているわけではありません。他国では特に治安の悪い場所で、タクシーや公共の場で全く知らない人が暴行するなどし、警察に認識されている件数が多いと考えられます。

他国に比べて治安のよい日本。だからと言って、女性が性犯罪にあう可能性が低いということでは決してありません。米国UCLA ワールドポリシーアナリシスセンターの調査によると、多くの女性が職場でセクハラ(セクシャルハラスメント)を受けやすい環境にあるといいます。

セクハラについてはっきりと禁じられていない国が世界では25ヶ国あり、残念ながら日本はその『セクハラを明確に禁じていない25ヶ国』の一つ。職場での上司や同僚からのセクハラ行為に悩ませられる女性は多く、実際に起きている性暴力でも仕事関係の人からの被害が一番多いのが現実です。

性暴力の被害の状況

では実際に日本での性暴力はどのような状況で起きているのでしょうか

2017年の内閣府男女共同参画局の調査では、女性の7.8%(13人に1人)が無理矢理の性交などを経験。そして加害者が知人以上の面識があるという回答が75%以上でした。

最も多いのが職場アルバイトでの関係者や知人、続いて多い順に配偶者や元配偶者、交際相手や元交際相手、親兄弟や親戚、その次に全く知らない人。被害にあった時期は20代が52.5%と最も多く、小学生以下を含めた未成年者は約40%にも及びます。

では、いつものように顔を合わせる身近な相手との間で性暴力が行われるのは、どのような時なのでしょうか。

性暴力が起こっている主な状況

・アルコールや睡眠薬を含む薬物の影響がある
・眠っている、気絶している、意識がもうろうとしている
・身体的または精神的な暴行での強制、直接的または暗黙の脅しがある
・行為を理解する能力を損なう身体的、発達的または精神的な障害を持っている


このように性暴力は、被害者が正常な判断ができない状態にあるときに行われています。

そして実際には、性暴力を受けた人の60%近くが被害にあったことを誰にも相談をしていません。面識がある人からの被害や未成年者の被害が多いため、警察に相談した人は被害者のほんの2.8%。

つまり、日本の女性の人口を5,000万人としたとき、年間25万人が性暴力にあっており、そのうちの7,000人ほどしか警察に被害届を出していないということです。

見えにくい性暴力の傷

性暴力は被害者や関係者が被害届を出さないと第三者にはわかりにくいもの。

例えば殴る蹴るなどの暴行を受けた人には、目で見て認識できる傷が残ります。しかし性暴力だけでは当人たちが打ち明けない限り、周りの人が気づくことはとても難しいのが現実。心身ともに傷つき、誰かに相談することもできずに一人で悩む性暴力の被害者のその後の生活は大きく変化してしまいます。

周囲が知りにくい性暴行の傷

・子宮を傷つけられたり、性病をうつされることをきっかけに不妊症になる
・望まない妊娠のため、中絶をし罪悪感をもつ
・性暴行を受けた時を思い出す、不眠、人間不信、体調不良、引きこもり、自殺願望などの心的外傷後ストレス障害(PTSD)

認識の違いで生まれる性暴力

先ほどお話したように、性犯罪は身近な人とプライベートな状況で起こることがほとんど。警察など第三者がどのように性暴力が行われたのかを判断するためには、両者から話を聞いて真実を知る必要があります。

ニュースなどのメディアでも用いられている『同意の上』という表現を聞いたことがあると思います。この『同意』という言葉を勘違いしている人がとても多いのが現状です。

例えば仲の良いカップルや夫婦の間でも、疲れているときにパートナーに求められ、断って面倒を起こしたくないからと応じることもあるでしょう。また、嫌がるパートナーを無理矢理応じさせることで自分の欲求を満たす人もいます。

しかし仲の良いカップルや夫婦間だから良い、悪いということではなく、パートナーが心から『同意』したのかが重要であり、嫌なことを強要されているとしたらそれは立派な性暴力。

これはいじめ問題に似ている部分があります。「遊びの中でちょっとからかっただけ。」といういじめっ子に対し「毎日いじめられて苦痛だ、死にたい。」と感じるいじめられた子の気持ちは、本人が周りの人に話すまで誰も知ることができません。

周りの人や警察に話して犯罪と認められた場合だけが性犯罪になるのではなく、性暴力を受けた本人の認識が最も重要です。

性暴力にあった女性たち

ではここで日本で実際にあった性暴力被害のケースを見てみましょう。共通しているのはやはり、日常生活のなかで起きているということです

信用していた相手に。。。Aさん

Aさん、当時20歳。ある夜、1年ほど交際していた相手Mから電話があり、自宅に来てほしいと呼び出された。Aさんはいつもと違うMの雰囲気を電話の声から感じながらも、22時ごろMの自宅へ。Mは酒を飲み、かなり酔っぱらっていたという。Aさんが部屋に入るとすぐに、MはAさんの手首を持って壁へと押さえつけ、「静かにしろ!俺の彼女だろ?」と怒鳴りながら、嫌がり抵抗するAさんを無理矢理に暴行。その後Aさんは泣きながら自宅に戻るも、夜遅くだったため家族は就寝し顔を合わせることなく自室へ。数ヶ月後Mとは他の理由で別れたものの、性暴行に関して警察には届けていない。

暴行後から腹部に強い痛みを感じていたAさんだが、もともと生理痛が重かったため、さほど気にしなかったとのこと。しかし毎月生理時の出血がとても多いのが気になり、婦人科で診察をしていくうちに10年前の性暴力が原因かもしれないと知る。その後、何年間も男性と深い関係になれずにいたが、現在の夫である男性に出会い結婚。なかなか妊娠に至らず婦人科で不妊治療を受けていた。40歳を過ぎ、子供を持つことをあきらめ始めたある日、腹部に激痛を感じ緊急入院。そのまま子宮の摘出手術を受けた。

「相手は交際相手だったし、夜に逢いに行った私にも落ち度があると思って恥ずかしくて誰にも言えなかった。」とAさん。被害者自身がが罪悪感をもってしまうのが、性暴力では多くあります。

自宅に突然客が…拉致されたBさん

Bさん、当時25歳。仕事後に同僚たちと食事をし、同棲していた交際相手と深夜2時ごろに帰宅したBさん。その10分ほど後、ドアのチャイムが。こんな時間に誰だろうと不思議に思ったが、一緒に食事していた同僚が来る予定だった。覗き穴がないドアだったのでドアを開けたBさん。そこには見知らぬ顔の男性と、顔見知りの男Tが立っていた。Tは勤務先の飲食店にときどき来る客だった。男二人は、状況がわからないBさんを押しのけて部屋に押し入り、BさんとBさんの交際相手をを殴る蹴るなど暴行。Tはキッチンにあった包丁をBさんの交際相手に突きつけ脅し、Bさんを車に乗せ、Tの自宅へ拉致。疲労しきったBさんをベッドに引きずり両手を抑え、「強姦で捕まってもいい!」と言いながら性行為に及んだそう。

Bさんは疲れて眠ってしまっのか、はっきりとは覚えていないとのこと。ただ目覚めた時、Tが目の前にいたことと体の痛みで現実を思い出しとてもショックだったという。Bさんのケースでは、交際相手が加害者の名前を認識していたためすぐに警察に届け逮捕状を取り、傷害事件で逮捕。その後の調べで、Tが事件の何ヶ月も前からBさんをストーキングしていたことがわかったそう。

「交際相手の彼自身が、私を守るためにもっと気をつけるべきだったと後悔していました。でも彼が私の周りの人を知っていてよかった。」とBさん。性暴力に関しては、彼にもご家族にもBさんからは話していないそうです。

義理の父親に毎晩…Cさん

Cさん、当時15歳。母親と父親は物心がつく前に離婚し、母子家庭で育ったCさんと弟。家計を支えるために母親は毎日夜に働きに出ていた。Cさんが中学生になったころ、母親がある男性と再婚。再婚後も母親は仕事を続けていたため、夜はほとんどの場合、Cさんと弟と母の再婚相手である義父だけで過ごしていたという。ある夜、Cさんが先に眠っている弟の隣へ布団に入ろうとしたところ、義父に「こっちにおいで。」と呼ばれた。子供と大人の寝る場所は別だった。義父のいる部屋に行くと「父さんもCちゃんと寝たいな。」と、掛布団をあけて待っていた。言われるがまま義父の隣に横になった。義父はCさんの髪をなで、手をつなぎ、身体中を触った。義父は布団から出ていこうとするCさんの腕をつかんで引き寄せ、力で押さえつけ暴行。弟の寝ている部屋へ戻ろうとしたときに義父は、「誰にも言うんじゃないぞ。」と口止めをした。
それから義父は毎晩のようにCさんを自室に誘い行為に及んでは、何もなかったかのように母や弟の前で優しい父親の顔をしていたという。悪夢のような日が8か月間ほど続いたある日、生理が来ていないことに気づいたCさんは親友に相談し妊娠検査薬を購入。結果は陽性、義父の子を妊娠。真実を知った親友がCさんの母親に話し、中絶手術を受けることに。母親はすぐに義父を家から追い出して離婚。

「幸せそうな母を見ていたら、幸せを壊してしまいそうだし、嫌われてしまうかもと不安で言えなかった。」とCさん。初めて暴行を受けた時は怖くて声が出なかったと言います。

ピルと性犯罪・性暴力との関係性

望まない妊娠をしてしまったときに

性犯罪や性暴力の被害にあってしまうと、どうしても出てきてしまう問題があります。それが【望まない妊娠】です。

性被害にあってしまい不安がいっぱいになり勇気を振り絞って婦人科に。早い段階で婦人科へ行きピルの処方を受けることによって、これ以上の辛い思い(望まない妊娠)を防いだ女性も数多くいます。

ピルは薬局には売っていない

実は、ピルは薬局には売っていません。このことを意外と知らない人が多いのです。ピルの処方には医師の診断と処方箋が必要です。

緊急避妊薬であるアフターピルは、性行為後72時間以内の服用でないと高確率で避妊できません。性被害を受けてしまってから迷っている時間はありません。ピルについて正しい知識をつけることは、女性にとって自分自身を守ることとも言えます。

性暴行に巻き込まれないために

年齢や社会的地位など関係なく、性暴行被害者の75%以上が知っている人から被害を受けています。被害が明るみにならないだけで、実が私たちの身近にある性暴力。個人レベルで一人一人が意識して行動することによって、性暴力は防ぐことができます。

性暴力の多いアメリカでは、性暴力から守るためのトレーニングを実施している団体が多く、トレーニングでは性暴力に合わないための状況判断や相手への意思の表し方、護身術など学ぶことができます。そのような場が少ない日本では、自らが常に心掛けて周囲を巻き込んでお互いを守っていくことが重要となります。

危険な状況を避ける

被害者が十代後半や大人の場合、アルコールや相手からの圧力によって自身の判断が鈍っているときに起きています。正確な判断ができるよう、責任ある行動をしましょう。

危険な状況を避けるために

・飲み会などではなるべく一人にならず、周りの人たちとアイコンタクトを取るなどして一人ではないことを示す。

・飲み物を放置したり、知らない人から渡されたものを飲むときに気をつける。または自分で作りなおす。

・携帯電話の充電は切れないようにしておく。

・一人で帰るためのタクシー代などは必ず持っておき、誰か自宅まで送らせない。

・いつもと違う何か奇妙な感覚(不快感や圧迫感など)を感じたら、相手が知っている人だとしても自分の本能を信じて行動をとる。(その場から逃げる、二人きりになる状況を避けるなど)

・知っている人の車でも、一人で乗ったり、相手の部屋に行かない。

・自宅に自分一人の場合は特に、人を家に入れない。

・どこに誰と行くかなど、一日の予定を友人や家族になるべく知らせておく。

・SNSでは前もって予定を投稿しない。

・どこへ行くにも、なるべく人通りの多い道を通る。

・誰かにあとをつけられていると感じたら、人通りの多いほうへ行ったり、叫んだりして助けを呼ぶ。

・信用できる家族や友人などと日ごろから話し合い、助けを求められる状況をつくる。

・家族や友人の交友関係をなるべく普段から把握できるようにしておく。

・撃退スプレーや防犯ブザーなど護身用の道具を身につける。

・女性は男性に襲われた場合のために護身術を身につけておく。

【また、性暴力はストーカー被害の延長線上にあるケースも多数あります。生活で何か不安を感じたら家族や周囲の人に知らせるなどしましょう。】

・奇妙な電話、メッセージ、手紙、プレゼントなどが何度かある。

・いつも誰かに見られている感じがする。

・学校や職場、自宅に特別な用事もないのに突然来る人がいる。それが数回ある。

女性としての意思をしっかりと示す

『同意』の認識の違いから生まれる性暴力。はっきりと言わずに受け身な態度は、『許可』とみなされます。相手の望むことをしないことに、罪悪感を感じる必要はありません。

女性としての意思を示す

・女性だからと言っておとなしくせず、毅然とした態度をとる。

・「わからない」や冗談でながすなど、あいまいな表現をしない。

・ひと時の恥ずかしさや恐怖に流されず、頑として断る。

・一般的にいう女性らしさ、弱みや、隙を見せない。

・なるべく早く、はっきりと断言して伝える。

・デートなど二人きりで会う場合は、女性が場所を決めるようにする。

・相手からのプレッシャーを感じ、受け入れたくなければしっかりと伝える。

・交際相手だとしても、「嫌だ」という意思ははっきりと伝える。

・「嫌だ」とはっきりと言っても相手がやめなければ、勇気を出して大声を出す。

このように少しでも不快だと感じたら、同意していないことを相手にしっかりとした態度で伝えましょう。例えアルコールで正確な判断ができなかったとしても、同意なしの性交渉は性暴力。好まない心境であれば明確に言葉で伝えましょう。

「嫌だ」と言われて初めて気が付く人もいます。

相手がどんな立場の人であっても、大事な相手なら関係を壊したくないと意思を尊重するはずです。それでも続行されるようであれば、それは性暴力の始まりです。相手を押しのけて逃げることを考えましょう。

さいごに

相手が誰であってもどんな状況であっても、性暴力は決して許されるべきものではありません。性暴行に巻き込まれないよう、性暴力の被害を最小限にとどめるために、日ごろから家族や友人と話し合い、自ら身を守ることを意識して生活することが重要です。

『そうだったの?』意外とみんなが知らないピルについて

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