毎月、私たち女性に訪れる生理。
一般的に、『生理』とは『生理的出血』のことで医学的には『月経』と言われます。学校で習いますが、詳しく知らない方も実際には多いとのこと。
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生理(月経)について

それでは、私たち女性に毎月訪れる生理について詳しく解説します。
生理(月経)とは
生理とは、女性の体が将来の妊娠の準備をするときに通過するプロセスです。医学的には『月経』と言われます。
生理は思春期から始まり、生理が終わる50歳前後までの40年もの間、約1か月の間隔で子宮の内壁から血液やその他の物質が、膣を通して排出します。
生理(月経)期間や生理が始まる次期について
毎月の生理の期間は通常約3〜5日ですが、血液が混ざったおりものなどが完全におさまるまでには7日ほどかかります。
初めて生理が起こることを『初潮』といいます。初潮は11歳から12歳が平均的ですが、年齢の範囲は約8〜15歳と幅広いです。
反対に、生理が終わることを『閉経』といい、45歳から55歳が閉経の平均的な年齢とされいています。
生理(月経)での症状について
生理では出血以外に、頭痛、にきび、膨満感、下腹部の痛み、倦怠感、気分の変化、食欲の増加、乳房の痛み、下痢などの症状があり、このような生理での痛みを生理痛といいます。
これらの症状は生理が起きている間だけでなく、生理の出血よりも前にあることも多いため、もう少しで生理が来るかもしれない、と知ることができます。
生理(月経)のメカニズム

では、生理は一体どのようにして起きるものなのでしょうか。
生理は、『エストロゲン』や『プロゲステロン』などの女性ホルモンによってコントロールされています。そして、女性には2つの卵巣があり、それぞれの卵にはたくさんの『卵子』があります。
このホルモンと卵子が生理のメカニズムのキーワードになります。 生理周期についての詳細は別記事でお話しますが、生理には一定間隔の周期があるんです
そのある一定期間にホルモンは卵巣の卵子を成熟し、卵子が成熟すると、精子細胞によって受精する準備が完了。
これらのホルモンによって子宮の内層が厚くなり、そしてスポンジ状にします。このクッションのようになっている状態で、卵子が受精した場合、妊娠しやすくなります。

この内壁(上記画像の『膣』)は、体内の胃などの臓器や他の器官と同じように、組織と血液でできており、妊娠の成長を助けるためにたくさんの栄養素を持っています。
生理の周期のほぼ半分で、ホルモンが卵巣の1つに成熟した卵子を放出するように指示します。これが『排卵』と呼ばれるものです。
卵子が卵巣を離れると、卵管の1つを通って子宮に向かって移動します。妊娠が起こらなければ、子宮の厚い内壁を必要としません。
不要な内膜がはがれ、血液や栄養素、組織が膣から体外に流れ出します。これが『生理の出血(経血)』です。妊娠した場合に生理が起こらないのは、この排出が起きないためです。
生理痛とは

一般的に生理中に感じる痛みを『生理痛』といいます。
上記の生理のメカニズムや生理周期の流れでよくわかるように、女性の体は常にホルモンの変化が起こっています。そのため、生理中に経血が体の外へ排出されること以外に、様々な症状がみられます。
例えば黄体期のホルモンの変化によって、気分の変化、頭痛、にきび、膨満感、乳房の圧痛など、多くの人が経験する一般的な生理前の症状があります。
ズキズキ腰が重く痛む人もいれば、下腹部にチクチク感じる人も。生理痛がひどく、勉強や仕事、生活に支障が出る場合もあります。
生理(月経)と妊娠との関係性

毎月起きていた生理が2~3か月来なくなることで妊娠に気づく人が多いのは、このような生理のメカニズムがあるからです。
妊娠するためには妊娠しやすい子宮の状態の他に、卵子と精子が必要です。 精子は、女性が生理中かどうかに関係なく、女性の生殖器系で5~6日間生き残ることができます。
したがって、男性の射精からの精子は生殖器系の中に残り、排卵が起こった場合には卵子を受精させる可能性が生理中の性交でも起こり得ます。
受精が起こると、生理は起こる必要がなくなり止まります。しかし、妊娠初期の軽い出血が見られることがあります。着床出血といわれる妊娠を表すものばかりではありません。子宮外妊娠や、初期の流産の可能性もあります。
生理の様子がいつもと違うと感じたら早めに医師に相談しましょう。 妊娠するタイミングについて詳しくは「生理周期とは」でお話します。
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